《ご報告 今まで応援して下さった皆様へ》


今月
21日の定期演奏会をもって、11年間勤めた東京交響楽団を退団することに致しました。東響を愛する気持ちは何も変わっていませんし、もちろんオーケストラの仕事が嫌になったわけでもありません。ただ、1人のチェリストとして活動の幅をさらに広げていきたいと感じるようになり、このタイミングで独立させて頂くことになりました。


昔から先生や仲間には本当に恵まれてきました。東響も最高のオーケストラで、チェロセクションをはじめとする素敵な皆さんと、いつも笑って過ごせた事を誇りに思いますし、そんな環境の中で演奏を続けてこられたことにとても感謝しています。そんな素晴らしいオーケストラで、
11年間オーケストラ作品の演奏にどっぷり浸かって過ごせた事はとても幸せでした。


ただ、元々色んな事をやりたい性格で、そしてチェロという楽器の可能性は無限大で色んな音楽に居場所があるということもあり、オーケストラ以外のまだまだ知らない曲を演奏したり、まだご一緒した事がない音楽家の方々と共演したり、まだ行った事がない場所に行って演奏したり、そんな風に新しい事にたくさんチャレンジしたいという気持ちがとても強くなりました。


一度きりの人生は大変貴重なものですし、後になってから後悔はしたくないので、オケを離れるのはとても寂しいですが、ここでイチ音楽家として一歩前へ進むことにしました。


今の東響は、ジョナサン・ノット音楽監督のもとでどんどん進化している最中で、そんな時にオーケストラを離れるのは大変申し訳なく、心苦しい気持ちもありましたが、この想いをノット監督に話したところ、彼は(君を失うのは我々にとって大変寂しく痛手だと気を遣って言って下さった後に)「でも君がそう思った時点でもう扉は開いているんだから、後は
1人のアーティストとして一歩踏み出して前に進むか、扉を閉めてそこに留まるのか、答えは明らかだ。Just go!」と力強く言って励まして下さいました。


これから自分の音楽人生がどんな風に流れて行くのか、本当に全くの未知数ですが、大きな期待と少しの不安を抱えながら自分らしく歩んでいきたいと思います。


そして、東響を離れる以外は僕自身特に何も変わらないので、もし何かありましたら(「オケで忙しい西谷」のイメージは捨てて・笑)是非声をかけてください。東響でのプログラムも残すところあと2つとなりました(
7/13.14.15ロレンツォ・ヴィオッティ指揮、7/20.21ジョナサン・ノット指揮)。最後まで精一杯務めたいと思います

東響での
11年間はかけがえのない素晴らしい時間でした。応援して下さった皆様、見守って下さった皆様、音楽仲間およびスタッフの皆様、どうもありがとうございました。引き続き、チェリスト西谷牧人をどうぞよろしくお願い致します。


2019
710日 西谷牧人